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障子の張り替えがダメな月を徹底解説!最適な時期はいつ?

こんにちは、金沢屋 ブログ担当の飯田です。

「障子を張り替えたいけれど、今の時期でも大丈夫?」
高崎市・前橋市を中心に、障子の張り替えについて寄せられる相談の中でも、特に多いのが時期に関する不安です。

インターネットやSNSでは「梅雨や冬は障子の張り替えに向かない」「失敗しやすい月がある」といった情報を見かけることも多く、不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただし、ここで一つ大切なポイントがあります。
それは、「張り替えがダメな月がある」という話の多くは、個人で張り替える場合を前提としているという点です。

この記事では、障子張り替えの「ダメな月」と言われる理由を整理しながら、業者に依頼する場合はどうなのか、さらに地域差や素材ごとの違いについても、初心者の方にも分かりやすく解説します。

障子の張り替えがダメな月とは?

一般的に「張り替えに向かない」と言われやすいのが、梅雨の時期真冬の月です。

梅雨時は湿度が非常に高く、障子紙が空気中の水分を吸い込みやすい状態になります。個人で張り替える場合、乾燥管理が難しく、張った直後はきれいでも、後から紙が伸びてたるんでしまうことがあります。また、十分に乾かないことでカビが発生しやすくなる点も大きなリスクです。

一方、冬は気温が低く、糊が乾きにくい時期です。暖房を入れたことで急激に室温が上がると、障子紙が一気に縮み、シワや破れにつながることもあります。
こうした理由から「この月はダメ」と言われることが多いのです。

障子の張り替えに適さない天気

月単位だけでなく、天候条件も重要です。
雨の日や雪の日は湿度が高く、室内で作業をしていても障子紙が乾燥しにくい状態になります。風の強い日は、室内の湿度や温度が安定しにくく、紙の伸び縮みが起こりやすくなります。

ただし、これも個人で作業する場合に起こりやすい問題です。環境管理が難しい状況では、失敗のリスクが高まります。

なぜ「張り替えを避けた方がいい」と言われるのか

障子紙は水分と温度の影響を非常に受けやすい素材です。
湿気が多い状態で張り替えると、乾燥後に紙が伸びきったままになり、見た目が悪くなります。逆に乾燥しすぎたり、急激な温度変化があると、紙が縮みすぎて破れやすくなります。

こうしたトラブルは、「障子の張り替えは難しい」「時期を間違えると失敗する」と言われる原因になっています。

業者であれば天候や時期は関係ない

ここが最も大切なポイントです。
張り替えがダメな月がある、というのはあくまで個人作業の場合の話であり、張り替え専門の業者に依頼する場合は事情が大きく異なります。

金沢屋 高崎・矢中町店/貝沢町店 前橋・敷島店/表町店では、専用の作業場にて、温度や湿度を一定に保った環境を整えています。
障子紙の状態や素材を見極めながら作業を行うため、季節や天候に左右されることなく、いつでも安定した仕上がりで張り替えが可能です。

そのため、「この月は張り替えに向いていないのでは?」と心配される時期であっても、仕上がりに大きな差が出ることはありません。

障子の張り替えに最適な月はある?

もちろん、作業しやすい時期はあります。
春や秋は気温と湿度が安定しており、自然乾燥でも美しい仕上がりになりやすい時期です。そのため、計画的に張り替えたい方にはおすすめの季節といえます。

ただし、「最適な月=それ以外はできない」というわけではありません。破れや汚れが気になったときが、実際には一番の張り替えタイミングです。

地域によって変わる張り替えがダメな月の考え方

多くのサイトや記事では、月ごとのメリット・デメリットが説明されていることが多いですが、実際には地域によって気候条件は大きく異なります

たとえば、

  • 大都市と地方での住宅環境の違い
  • 日本海側と太平洋側での湿度や降雨量の差

こうした違いによって、「ダメな月」とされる時期の影響度合いも変わってきます。

群馬県の気候と障子張り替えの関係

群馬県は内陸性気候の特徴が強く、以下のような傾向があります。

  • 夏は気温が高くなりやすい
  • 冬は乾燥しやすく、からっ風の影響を受けやすい
  • 梅雨はあるものの、沿岸部ほど湿気が長引きにくい

このため、一般的に言われる「梅雨は絶対にNG」「冬は避けるべき」といった考え方が、そのまま当てはまるとは限りません。
地域特有の気候を理解し、施工環境を整えられるかどうかが、仕上がりを左右する大きなポイントになります。

障子の素材別に見る、張り替えに適さない時期の違い

障子は、素材によって湿気や温度の影響の受け方が異なります。ここでは代表的な素材ごとに見ていきましょう。

和紙の場合

和紙は自然素材のため、湿気を含むと伸びやすい性質があります。
個人で張り替える場合、梅雨時期や雨が続く季節は、乾燥不足によるたるみが出やすく注意が必要です。

ただし、温度・湿度が管理された環境で施工する場合は、この影響を最小限に抑えることができます。

プラスチック障子(ワーロン紙)の場合

プラスチック障子は湿気の影響をほとんど受けず、梅雨時期でも比較的安定しています。
一方で、寒い時期は素材が硬くなりやすく、個人作業では扱いづらさを感じることがあります。

専門の設備と経験があれば、季節を問わず問題なく施工可能です。

パルプ紙の場合

和紙とプラスチックの中間的な性質を持つパルプ紙。

環境によっては伸縮の影響を受けるため、素材に合った施工方法が重要になります。

張り替えを検討すべきタイミングとは

障子に穴が開いた、破れてしまった、黄ばみや汚れが目立つようになった――
こうした状態は、張り替えが必要なサインです。

「時期が悪いから」と放置してしまうと、湿気や汚れが原因で劣化が進み、結果的に状態が悪くなってしまうこともあります。
特に梅雨時は、古い障子紙ほどカビが発生しやすく、早めの交換が結果的に良い選択になるケースも多いです。

月や季節だけで判断するのではなく、

  • 住んでいる地域の気候
  • 障子の素材
  • 自分で張り替えるのか、業者に依頼するのか

これらを総合的に考えることが大切です。

業者に依頼する際のチェックポイント

業者を選ぶ際は、張り替えを専門にしているかどうか、障子紙の種類や特徴をきちんと説明してくれるかを確認しましょう。
見積もりでは、紙の種類、作業内容、追加費用の有無を事前に確認しておくと安心です。

湿度や使用環境に合わせた提案ができる業者であれば、時期を問わず安心して依頼できます。

よくある質問

Q. 自分で張り替えるのと業者の違いは?

A. 最大の違いは、環境管理と仕上がりの安定性です。個人では難しい湿度・乾燥管理も、専門業者なら対応可能です。

Q. 梅雨や冬でも依頼して大丈夫?

A. 問題ありません。張り替え専門店であれば、季節に合わせた方法で対応できます。

気になったときが張り替えのタイミング

障子の張り替えには「向いていない月がある」と言われますが、それは個人で張り替える場合の注意点です。
専門業者に依頼すれば、季節や天候に左右されにくく、きれいな仕上がりが期待できます。

高崎市と前橋市を中心に営業している金沢屋 高崎・矢中町店/貝沢町店 前橋・敷島店/表町店では、障子の状態や使用環境を確認したうえで、最適な張り替え方法を提案しています。

障子の状態が気になったときこそ、張り替えのタイミング。
無理にご自身で判断せず、まずはお気軽にご相談ください。

地元密着だからこそ、安心と信頼を

金沢屋 高崎・矢中町店/高崎・貝沢町店/前橋・表町店/前橋・敷島店は群馬県高崎市と前橋市を中心に、迅速・丁寧な対応を心がけ、地元の皆様に寄り添ったサービスを提供しています。
経験豊富なスタッフが、わかりやすくご説明いたします。どうぞご安心ください。

障子張り替えの流れ

  1. 現地調査
    まずはお客様のご自宅にお伺いし、現状を確認します。ご希望やお悩みを丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案します。
  2. 障子紙選定
    和紙・強化紙・プラスチック障子など、生活環境やご予算に合わせて最適なものを一緒に選びます。見た目のデザインだけでなく、強度や断熱性などの機能性も考慮してご提案します。
  3. 施工
    熟練の職人が一枚一枚、心を込めて張り替えを行います。細部まで丁寧に仕上げることで、長く快適にお使いいただける障子を実現します。
  4. 仕上げと確認
    張り替え完了後は、お客様に実際に仕上がりをご確認いただきます。気になる点があればその場で調整し、ご満足いただける状態でお引き渡しをいたします。

お見積もりは無料で承っておりますので、まずはお電話やお問い合わせフォームからご連絡ください。