障子の掃除はどうする?年末大掃除に役立つプロのアドバイス

こんにちは、金沢屋 ブログ担当の飯田です。

年末が近づくと「今年こそ障子の掃除をしっかりしておこう」と感じる方も多いのではないでしょうか。障子は和室の雰囲気を整える大切な存在ですが、ホコリや汚れがたまりやすく、気づいたときには黄ばみや破れが目立つこともあります。ここでは、高崎市と前橋市を中心に営業している地域密着の張替専門店 金沢屋 高崎・矢中町店/貝沢町店 前橋・敷島店/表町店が、障子の掃除方法から失敗しないポイント、張り替えが必要なケースまで、年末の大掃除に役立つ内容を丁寧にご紹介します。

障子の掃除は年末がおすすめ!その理由とは

年末の大掃除は、普段後回しにしがちな障子の掃除にぴったりのタイミングです。
和室の顔でもある障子は、ホコリや汚れが表面に積もりやすく、気づかないうちに白さがくすんでしまいます。特に桟(さん)の細かい部分は、普段の掃除では手が届きにくく、年に一度はしっかりと落としておきたいところです。

また、冬は空気が乾燥しているため、水を少量使った拭き掃除でも障子紙が湿気を吸いにくく、破れにくいのがメリット。「紙だから扱いが難しそう…」と感じてしまいがちですが、この季節なら比較的作業がしやすい時期なんですね。

障子に汚れが溜まりやすい“原因”とは?

障子紙は、木の枠に薄い紙を貼った構造のため、日常の生活の中で意外と汚れがつきやすいもの。
汚れの原因として多いのは下記の通りです。

  • ホコリの積もりやすさ:和室は畳との相性で、床上の細かなホコリが舞い上がりやすい
  • 手の触れる部分の皮脂汚れ
  • 暖房による空気の乾燥と湿気の繰り返し
  • 障子紙の静電気でホコリが吸い寄せられやすい

特に桟の段差にはホコリが溜まりやすく、この部分を放置してしまうと汚れが固まり、通常の掃除では落としにくくなります。「なんだか全体的にくすんで見える…」というときは、こうした積み重ねが原因の場合が多いのです。

基本の障子掃除の“方法”とコツ

障子掃除は、実はそれほど時間がかからず、正しい方法を知っていれば誰でも簡単にできます。ここでは、家庭でできるやさしい掃除方法をご紹介します。

まずは素材によって変わるお手入れの基本から確認しましょう。

障子の素材によって変わる掃除のキホン

和紙

表面が繊細で、水に弱いのが特徴です。
乾いた柔らかい布でホコリを落とす程度が基本。軽い汚れなら消しゴムを使うと落としやすいですが、力を入れすぎると破れる原因になります。

パルプ紙(強化紙)

一般的に安価で普及していますが、劣化しやすく、湿気に弱い紙です。
こちらも乾拭きが中心で、水を使う掃除は避けた方が安全です。

ワーロン紙

樹脂でコーティングされており、水拭きしやすい丈夫な素材です。
中性洗剤を薄めた水を雑巾に含ませ、軽く拭き、後で乾いた布で水分を取り除くときれいに仕上がります。

掃除の流れ

STEP1:乾いたホコリをしっかり落とす

最初に、雑巾柔らかいハタキを使って、障子紙の表面にたまったホコリを落とします。
雑巾は乾いた状態で使い、紙を軽くなでるように動かすのがポイントです。力を入れすぎると紙が波打つ原因になるため、優しくゆっくり動かしましょう。
桟(さん)の角や細かい部分は、柔らかい刷毛やハタキを使うと、奥までしっかりホコリを取り除くことができます。

STEP2:桟(さん)や枠の汚れ落とし

桟や枠には、乾いたホコリと皮脂が混じった汚れが付着しがちです。
ここは水を少し含ませた雑巾で、木目に沿ってサッと拭くのがおすすめ。

濡らしすぎると木が膨らんで変形する恐れがあるため、「湿っている程度」の雑巾を使うことが大切です。

張り替えの判断基準

掃除をしても改善されない場合は、張り替えを検討する時期かもしれません。

  • 黄ばみがひどい
  • 小さな破れが広がってしまう
  • 全体的にたるみが出ている
  • 紙の寿命がきている

一般的には、
ワーロン紙和紙パルプ紙 の順に長持ちします。
特に日差しや湿気の影響を受けやすい和室や畳のある部屋では、状態を定期的に確認しておくと安心です。

掃除に使うおすすめ道具と、実際の使い方

ここでは、実際に掃除に便利なアイテムと、その活かし方をご紹介します。

● おすすめアイテム

  • 柔らかいマイクロファイバー雑巾
  • ハタキ(和室向きの柔らかい羽毛がおすすめ)
  • スプレー式アルカリ電解水
  • 使い捨て手袋(指の皮脂を紙に付けにくくする)

● 使い方のポイント

  • 雑巾は固く絞り「湿った程度」で使用
  • スプレーは最小限の回数だけ
  • 木枠は木目に沿って拭くと汚れが落ちやすい
  • 仕上げは全体を乾いた布で軽くなでて表面のホコリを整える

これらのアイテムを正しく使えば、障子の掃除がぐっとやりやすくなります。

障子の掃除でやってはいけないNG行動

掃除方法を誤ると、紙が破れたり、汚れが広がってしまったり、とトラブルが起きやすくなります。

  • 水をたっぷり使う:紙が波打ち、破れやすくなります。
  • 強くこする:表面が毛羽立ち、汚れが取れにくくなることも。
  • 掃除機を直接あてる:吸引力で紙が破れてしまうことがあります。
  • アルカリ洗剤を使う:紙を傷める原因になります。

NG行動を避け、紙質に合った掃除をすることが大切です。

よくある掃除の失敗とトラブルシューティングQ&A

実際に掃除を始めると、思わぬトラブルが起こりがち。ここでは、よくある失敗をもとに、原因と対策をまとめました。

Q1. 水拭きしたら障子紙が波打ってしまった

原因: 水分が多すぎた
対策: 障子紙は水に弱いため、水拭きは最小限に。軽い汚れなら乾拭き、どうしても落ちない汚れは業者の張り替えを検討しましょう。

Q2. 掃除機で吸い込み口が障子に当たり、破れてしまった

原因: ノズルを近づけすぎ
対策: 弱モードで、紙との距離を数センチおく。不安なら先にハタキで表面のホコリを落としておくと安心です。

Q3. 桟の汚れが黒く残ってしまう

原因: 長年の汚れが蓄積して固着
対策: 木用の中性クリーナーを少量使い、柔らかい布で丁寧に拭きます。それでも落としにくい場合は無理にこすらず専門の職人へ相談を。

Q4. 障子紙にシミが浮いてきた

原因: 湿気や水分、汚れの浸透
対策: シミの度合いにより落とすのが難しい場合があります。その際は張り替えのサインかもしれません。

「破れ」や劣化があるときは無理せず専門業者へ

掃除中に「思った以上に障子紙が弱っている」「枠が歪んでいる」「軽く触れただけで破れた」ということはよくあります。
その場合、自分で張り替えを試みるより、プロの業者に依頼したほうが仕上がりがしっかりする場合がほとんどです。

理由としては、

  • 障子紙の種類に合った糊や材料を使ってくれる
  • 桟や枠の歪みも調整してくれる
  • 張りムラがなくキレイな仕上がりになりやすい
  • 時間と手間を大幅に短縮できる

特に年末は問い合わせが多い時期なので、張り替えを検討している方は早めのご相談がおすすめです。金沢屋 高崎・矢中町店/貝沢町店 前橋・敷島店/表町店ではお電話のほか、ホームページからのお問い合わせも承っています。

年末は障子を美しくするチャンス

障子の掃除は、ホコリや汚れを落とすだけでなく、和室全体の印象を明るくしてくれます。
正しい方法で手入れをすれば、普段よりずっとキレイに仕上がり、年末の大掃除が気持ちよく締めくくれます。

まずは障子の状態をチェックして、軽い汚れならご紹介した方法で掃除してみましょう。

「掃除してみたけど汚れが落ちない」「紙が弱ってきた気がする」など、気になるときはお気軽にお問い合わせください。
大切な和室を、気持ちよく新年に迎えるお手伝いをいたします。

地元密着だからこそ、安心と信頼を

金沢屋 高崎・矢中町店/高崎・貝沢町店/前橋・表町店/前橋・敷島店は群馬県高崎市と前橋市を中心に、迅速・丁寧な対応を心がけ、地元の皆様に寄り添ったサービスを提供しています。
経験豊富なスタッフが、わかりやすくご説明いたします。どうぞご安心ください。

障子張り替えの流れ

  1. 現地調査
    まずはお客様のご自宅にお伺いし、現状を確認します。ご希望やお悩みを丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案します。
  2. 障子紙選定
    和紙・強化紙・プラスチック障子など、生活環境やご予算に合わせて最適なものを一緒に選びます。見た目のデザインだけでなく、強度や断熱性などの機能性も考慮してご提案します。
  3. 施工
    熟練の職人が一枚一枚、心を込めて張り替えを行います。細部まで丁寧に仕上げることで、長く快適にお使いいただける障子を実現します。
  4. 仕上げと確認
    張り替え完了後は、お客様に実際に仕上がりをご確認いただきます。気になる点があればその場で調整し、ご満足いただける状態でお引き渡しをいたします。

お見積もりは無料で承っておりますので、まずはお電話やお問い合わせフォームからご連絡ください。